李静訓の首飾りの部品構成 Li Jingxun necklace parts

→ 中国 美の十字路展 李静訓の首飾り


 李静訓の首飾りの構成がよく分かる大変素晴らしい写真がメトロポリタンミュージアムのサイトで公開されている
これを利用するとパーツごとに鑑賞ができる。ただしフラッシュで部分的に拡大して見られるようになっているために一度に全体を詳しく見渡すことができない。そこで二十数回の画面キャプションを合成して一枚の画像に再構成してみた。こうしてみるとずいぶん手が込んで作られている様子がより詳しく鑑賞ができて改めて素敵だなあと思った。

さまざまな宝石が、一本の糸の上で一つの秩序の基に響き、歌いあう。
シルクロードで出会った東西の音楽・・・

 さて、全体を主要なパーツごとに四つの構成に展開をしてみたのだ。

部品
内容

拡大図

まず上部の部品であるが、止め金具と左右の部品それぞれにラピスラズリが埋め込まれている。止め金具には鹿の文様が彫り込まれている様子がわかる。

■金3個、ラピスラズリ5個

ちょっと不明だが金糸を編んで作ったと思われる。

■紐1本


中央部の左右で14組の玉の部分であるが、左右のいちばんの下の部品を2個を参考にするとこれらは表と裏の関係に近く見える。これらから想像すると真珠は玉1個あたり8個埋め込まれているのではないか。計28個なので真珠はこの8倍の224個この部分では使われていることになる。

■金28個、真珠224個?


拡大図

下部については、まず中央部の赤色オパールの周りの真珠は、24個。左右の端のラピスラズリの周りに10個づつと端に1個で計22個で合計46個となり、玉の部分で予想した224個と合わせると270個もの真珠が使われていることになる。

■金2個、赤色オパール1個、トルマリン1個、ラピスラズリ4個(1個は失われているので実際は3個)、真珠46個

蛇足になってしまうが、失われた左下部のラピスラズリを右側から複製して復元してみた

再構成した画像はここ

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